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山本作品完全レビュー 第6回「学校」

・・・さてさて!!

 

ということでアニメ感想も一段落して引き続きお金もなくてネタがないために今日は久々にこれをやりたいと思います☆

 

山本作品完全レビュー!!!

 

・・・本当は前回のレビューからそれほど時間を置かずにやる予定だったんですがいろいろとあって結局1ヶ月ほど間が開いてしまいました(汗)

 

まあそんなわけで第6回目となる今回はこちらの作品を取り上げてみましょう♪

image1425029.jpg

「学校」です♪

 

この作品は1990年代全般にかけてさまざまな雑誌で掲載された短編を集めたものになっているんですが・・・

 

ぶっちゃけこの作品、ものすごいインパクトのある1冊です!!

ちなみに僕はこの作品とBLUEを一緒に購入したのが山本作品との初めての出会いだったんですが・・・今思うと運命的な作品とも言えるほど思い入れのある作品ですね♪

 

そんなわけで順番に収録作品をご紹介していきましょう♪

 

 

学校

 

 表題作であり山本作品の短編史上最高傑作とも呼べる名作です☆

 

 舞台はタイトルどおりとある学校のある日の放課後、外では激しい雨が降っている中でさまざまな人々の様子が断片的に描かれていきます・・・

 

 ここで語られるお話はというと、

 

 ・校内で売春をしているという噂のある少女その少女を金で買おうとする少年

 ・教室でクラスメイトの少女にギターを弾き語っている少年(本当はその子と××したい)

 ・超能力をもってしまったと言って保健室の美人校医にカウンセリングをしてもらっている少年

 ・息子がいじめに遭っていると言って担任の教師に抗議をしに来ている母親

 ・部活の先輩に性的なイタズラをされている少年(ちなみに先輩も男)

 ・部室ですでにレズプレイに及んでいる二人の少女

 ・教室の黒板に売春をしている少女の事を殴り書いている少女

 ・教室でこっくりさんを呼び出そうとしている3人の少女たち

 

 実にこれだけの事が同時進行で語られているわけです!!

 そして淡々とそれぞれのお話が進行していき、徐々にサスペンス的なテイストへと変わっていくんですが・・・この演出が鳥肌が立つほどに衝撃を受けました!!

 

 参考までに以下がこの作品の序盤の4ページなんですが・・・

image9535073.jpg image1923749.jpg

 これを見てもらえるとわかると思うんですが、この作品は基本的に見開き2ページの左右のコマ割りがまったく同じ(正確には線対称)になっているんですね♪

 

 しかもこれが途中から反対側のページのコマとそれぞれが対応するようになってきてややこしく絡み合っていく別々のシーンのお話が非常にわかりやすく読めるようになっているんです!!

 

 最初にこの法則に気づいたときは思わず声が出るほどに衝撃を受けました!!

 ・・・本当に山本さんは天才なんじゃないかと最初に思った瞬間でしたね(笑)

 

 んでこの物語は例によって終盤予想外の展開を迎え、最後は唐突に終了します(爆)

 

 結局中盤で語られたとある噂の真相については最後まで闇の中というある意味投げっぱなしとも言えなくもないラストなんですが・・・これも読後にいろいろと想像を掻き立てるという効果があって個人的には非常によかったですね☆

 

 余談ですがこの作品、初出は1991年頃に光文社の「コミックBE」という雑誌に掲載されたそうなんですが、どうやらその時の原稿は紛失してしまったらしく、97年に1からすべて原稿を描き直して別な雑誌に掲載されたという逸話があるみたいですが・・・そのオリジナルのバージョンも読んでみたいと思いましたね☆

 

 まぁそんなわけで初っ端からとんでもないインパクトを残す作品で始まりますが・・・この本のすごさはまだまだこれからだったりするんですね・・・(汗)

 

 

渚にて

 

 ある日主人公キタジマの元に訪れたのはかつてバイトの同僚で先日結婚をしたという人妻のイマムラだったのでした・・・

 

 旦那に内緒で一人遊びに来たというイマムラと一緒になんとなく海へ行くキタジマ

 そしてそこでどちらからともなく二人は行為に至ってしまうのでした・・・

 

 そんなわけで唐突に不倫をしてしまったキタジマだったんですが、二人は過去に何度か身体の関係を持っていたらしく、それを忘れられなかったのかはわかりませんがキタジマとイマムラはその後も激しくお互いを求め合います・・・

 

 ・・・という事でBLUEなんだってんだ7daysと同様に二人の男女の激しい性の様子を淡々と、そしてリアルに描写したストーリーよりも雰囲気を楽しむ作品です☆

 

 ただ今までのこの手の作品と決定的に違うことは二人が不倫の関係にあるというところでしょうか?

 

 作中で二人が結婚について話すシーンがあったんですがこの辺はちょっとだけメッセージ性を感じましたね☆

 

 山本作品ではこういった部分を取り上げることはあまりなかったんで新鮮でした♪

 

 そしてやはりこの作品も読み終わった後の空しさに近いようななんともいえない余韻がまたたまらなかったです☆

 

 濃い作品で占められている中で唯一とも言えるさっぱりとした作品だったと思いますね(笑)

 ちなみにこの作品がありがとう以降初めて山本さんが一人で描いた作品だそうですよ☆

 

 

ファンシー

 

 ペンギンの詩人彼の友人の郵便屋さん、そしてそのペンギンと文通をしている「月夜の星」ことファンの女性とのシュールでちょっと切ない愛憎劇?

 

 このお話はとにかくその初っ端のインパクトが絶大です!!

 なにしろ冒頭でいきなり人の言葉を話すペンギンが登場するわけですから(笑)

 

 んでこのペンギンに本気で恋をしてしまったこの女性は結婚を申し込むわけですが・・・当のペンギンは人間とペンギンの恋愛など成就しないとそれを断るのでした!

 

 外見はどう見てもペンギンなのにやけに人間くさいしゃべり方で紳士的に接する姿がまた笑えます(笑)

 

 しかしこの女性はあきらめることはせず、このペンギンの家に同棲する事になってしまうのですが・・・結局ペンギンと人間ということで一線を越えることはなく、プラトニックな関係を続けていく二人(?)だったのです・・・

 

 一方の郵便屋さんはというと、二人(?)の恋をサポートしながら、徐々にこの女性に魅かれていくのでした!

 

 そしてある日、成り行きで参加したパーティーの帰りに酒の勢いで(やや郵便屋さんが強引に)二人は身体の関係を持ってしまうのでした・・・

 

 その後もペンギンへの想いを持ちながらそれでも郵便屋さんと身体の関係を続けていく女性の心理描写なんかはなかなかにリアルでしたね♪

 

 そんなわけで人間二人とペンギン1匹という奇妙な設定のもとで繰り広げられる微妙な三角関係を山本さんお得意の独特なストーりー運びと演出で描かれ、ちょっと意外な展開を迎えつつラストにはすっきりとした結末を迎えます♪

 

 このお話は設定の独特さはあれど、その内容は純粋な人間の気持ちと男女の関係を切なく描いた傑作であると思いますね☆

 

 ちなみにこのお話は元ネタがあるらしく、ペンギンは大正時代のある詩人がモデルということらしいですが・・・なんとなくイメージができてしまうのは気のせいでしょうか?(笑)

 

 

青春劇場

 

 主人公のたけしずっと好きだった幸子という女性と付き合うため、今現在関係を持っているある人間とのケジメをつける事を決意します!

 

 ・・・しかしそのある人間というのは洋介というゲイの男だったとのでした(汗)

 ということで山本作品では珍しい男同士の関係を描いたお話です♪

 

 ごくまっとうな青春を送りたいと願うたけしだったのですが・・・洋介の巧すぎるテクにおぼれてしまい、結局別れることができずに苦悩するというショートコメディ作品ですね☆

 

 実はこの作品は主に下ネタ系4コマ作品で活躍している漫画家のとがしやすたかさんが原作を書かれているということで他の山本作品とはかなり毛色が違います(笑)

 

 というか男性同士のいわゆるゲイ描写がある作品というだけで(主にその気のない男性は)拒否反応を起こしてしまう人が多いかと思うんですが、そこは山本さん!その辺はあまりリアルになり過ぎないようにあくまでギャグとして描かれているため、僕はそれほど抵抗なく楽しめました♪

 ・・・それでも男の○○○のアップはさすがにきつかったですが(汗)

 

 

いいわけ

 

 主人公の少女は寝坊して急いで学校へと向かっていました!

 ・・・しかしその途中で困っている人とぶつかってしまい、話を聞くことになるんですが・・・これが全ての始まりだったのでした!!

 

 そんなわけでこちらも原作モノなわけですが・・・なんとそれを知る人ぞ知る超マニアックな変体(変態にあらず)成コミ作家である町野変丸さんが書かれているというから驚きです!!

 

 実はこの女の子が学校に向かう途中で人にぶつかってとんでもないことになっていくというのは町野さんの王道パターンなわけですが・・・このお話でも例に漏れずにとんでもない展開がこの少女に襲い掛かってくるわけです(爆)

 

 最初はお腹をすかせている男服がなくて凍えている男などを救っていく「星の銀貨」のような感じでお話は続いていくんですが、途中からだんだんとおかしくなり始めていき最後には衝撃の結末へとなだれ込んでいきます・・・(汗)

 

 てかぶっちゃけこの作品は僕がこの本を読んでもっとも直接的な衝撃を受けた作品でしたね(爆)

 

 正直最初に読んだ時は終盤の展開に吐き気すらもよおしました(汗)

 しかし僕の場合はこれを読んだからこそ他の山本作品も読みたくなったともいえるわけで・・・

 

 まぁそんな感じで人によっては嫌悪感さえ持ってしまいかねないほどの問題作ですね・・・

 これを楽しめるかどうかで他の山本作品も楽しめるかが決まるかもしれないといういわば踏み絵のような作品かもしれません(爆)

 

 ・・・ということでこの本を読む際は特にこの作品には充分お気をつけてお読みください(笑)

 

 

素晴らしき新婚旅行 -南海の大決戦'88-

 

 新婚旅行で南の島へとやってきたとある夫婦そこで二人は初めて一つになるのでした・・・が!

 

 なぜか行為に入る直前に嫁が重大な告白をするのでした・・・

 「あたしね・・・ほんとは・・・好きな人がいたの」

 

 ・・・という事でいざというときになってとんでもない事を知ってしまった旦那は行為を中断して詳しい事を嫁から聞き出すことになるのでした

 

 そんな感じでせっかくの新婚初夜だというのになかなかうまく行かない二人の夜が淡々と語られていくコメディ作品ですね♪

 

 この作品で最高に笑えるところは嫁との話の内容に応じて旦那の興奮度が変わっていき、それを○○○の角度で表しているというところでしょうかね?(爆)

 

 とにかくさっさとやってしまえばいいものを嫁が細かい話を持ち出していちいち中断する姿まるでコントのようで笑えました☆

 

 ・・・さてさてこの夫婦、いったいどうなるのでしょうか?その辺は実際に読んでご確認を(爆)

 

 

鶏男

 

 鶏男一号というマッチョな男が奇妙な世界で少女と××してしまい、その後それを覗いていた少年とも少女が××してしまい・・・といったお話(爆)

 

 ぶっちゃけこの作品に関しては詳細レビューを書くことができません!!!

 ・・・というものこれに関しては何度読んでもさっぱり意味がわからないからなんですね(爆)

 

 いったいここはどんな世界なのか?なぜ鶏男などという妙なヤツが女の子とそういう事をしているのか?そして後半唐突に登場して意味不明なことを言い始めるキャラたち・・・もう全てが理解不能のレベルで行われていくんですね(汗)

 

 ちなみにこれとこの後の最後の作品に関しては成年コミック誌で連載されたもの塔山森名義で描かれた作品なんだそうです

 

 ・・・そんなわけで内容よりもエロありきなお話でも妙に納得してしまったわけで(爆)

 まぁこういう不可思議な世界も後の山本作品の核となる部分なのである意味そういう部分を先取りしたお話とも言えるかもしれませんね♪

 

 

プノンペンの秋

 

 川本という女性と彼女の男友達二人は夜中まで飲み明かし、ベロベロのまま朝を迎えます・・・

 

 そしてその後は3人の非常に過激なプレイのシーンが繰り返されるだけ繰り返されて唐突に終了それだけのお話です(爆)

 

 ・・・というのも前述のとおりこの作品も塔山森名義で描かれた成コミのため、内容はほぼゼロに等しいですね(汗)

 

  まあこういうお話もこれはこれでアリなんですが・・・個人的にはこの作品でラストを閉めるという手法にまず驚きましたね(爆)

 

 ・・・そりゃ最後まで読み終わった後にとんでもないインパクトを残すわけですよ(笑)

 

 そんなわけでこんな部分でさえも山本さんの緻密な計算により(本当は適当かもしれないけど・・・)僕たち読者はまんまとやられて山本ワールドへ引き込まれてしまうわけですね(爆)

 

 

・お気に入りのセリフ

 

おおいみんな出てこいよお

外はもう晴れてるぞお

そんな小さいところにいたって腐ってくだけだぞお

 

※「学校」より

 

ラストシーン近くで学校から抜け出したとあるキャラが言ったセリフです♪

閉塞された空間である学校という幻想にとらわれていた他のキャラ達に向かって言った言葉なのでしょうけど学校という施設全般へ向けたメッセージのようにも感じましたね☆

 

・・・とりあえずあまりネタばれするのはよくないのでぜひ実際にこのシーンを読んで言葉の本当の意味をじっくりと考えて欲しいなぁと思いますね♪

 

 

と、まあそんな感じで個人的には1・2を争うほどの衝撃作と言える「学校」のレビューをやってみました♪

 

てかぶっちゃけこの本は初めて山本作品に触れる方にはあまりお勧めできません!(爆)

・・・それくらい濃い作品が揃っているので駄目な人はとことんダメなんじゃないかと

 

ただしこれでもし気に入るのであればきっとあなたはコアな山本作品のファンとなり得ると思いますのでぜひ他の作品も手にとって見てほしいですね!!

 

おそらくこの作品はコアな山本ファンに特に気に入られている1冊なんではないかと勝手に思い込んでおります(爆)

 

・・・ということで山本作品の中でも異色の問題作にして野心作、興味のある方はぜひどうぞ☆

 

また気が向いた時に第7回をやりたいと思いますので読んでやってくださいな!!

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