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山本作品完全レビュー 第4回「気まぐれハーベスト・ホーム」

さて!!

 

ということで年明けからだいぶたって去年のまとめもあらかた終わったという事で今日は今年一発目のコレをやりたいと思います!!

 

山本直樹作品完全レビュー!

 

・・・そんなわけで最近まったくもってごぶさただったわけですが久々にやりましょう!!

もちろん目標である全作品制覇までやめませんよ?(爆)

 

さあという事で今回ご紹介する作品はこちら☆

harbest.jpg 

山本直樹さんの記念すべき初の短編集気まぐれハーベスト・ホームです☆

・・・今年一発目という事で初心に帰るという意味も込めて今回はこれをレビューします♪

 

この作品には1984年にジャストコミックに掲載された山本直樹名義ではデビューとなる作品「私の青空」をはじめ、84~86年にかけての本当に最初期の山本作品を1冊に収録したモノになっていて初版は87年に発売され、その後94年に未収録作品を追加してこけティッシュというタイトルで再販されました☆

 

初期の山本さんの作風は今とは違ってドタバタ要素の強いちょっと変わった形のラブコメや人間ドラマなどがメインとなっているので最近の作品しか知らない人なんかが見たらそのギャップに驚くかもしれません(笑)

 

ちなみに山本作品のウリでもあるエロ描写に関してもこの作品では皆無だったりします(爆)

※こけティッシュにはちょっとだけありますが・・・

 

・・・まぁこの頃はそのあたりは同時に執筆していた森山塔作品で補っていた訳なんですけどね♪

 

まぁそんなわけで収録作品を順番にご紹介したいと思います!!

 

※これ以外にも連載作品「まかせなさいっ!」の単行本未収録話も収録されているんですがとりあえずそれはここでは割愛します・・・

 

気まぐれハーベスト・ホーム

(※こけティッシュ掲載版では「ハーベスト・ホーム」)

 

 主人公の幸治は教師になるために東京から実家のある北海道へと帰る前日、浮かれすぎて居酒屋で泥酔してしまうんですが、翌朝自分の部屋で目覚めたらなんと知らない女の子が隣で寝ていた・・・というある種王道のパターンで始まるお話です♪

 

 どうやら幸治は居酒屋でこの女の子と意気投合した後、流れで自分の部屋へ連れ込んでしまったみたいです(笑)

 

 しかし当の本人はその事をまったく覚えてなくて困惑するのですが、その女の子はまったく気にする様子もなく、幸治に昨日の事を話すのでした☆

 

 その中で幸治は自分が密かに惚れている睦月という女性の事まで話していた事を知るのでした・・・

 

 しかし幸治は勇気がなくて睦月に告白する事もできず、そのままあきらめて北海道に帰ろうと思っていたみたいです・・・

 

 と、そんな事を話しているうちに幸治は自分の財布がなくなっていることに気づきます!!

 

すでにアパートは引き払ってしまい仕事は明日から始まるという緊急事態に遭遇し、最後の手段としてその見知らぬ女の子にお金を借してくれるようにお願いします・・・

 

 そこでこの女の子はお金を貸す条件として幸治に睦月の前で「一緒に北海道までついて来い!」と言うという事を提案します(笑)

 

 タイムリミットは飛行機の最終便の出る時間まで!!

 果たして幸治は睦月に告白することができるのか?

 そしてこの謎の女の子の正体は?

 

 ・・・といった感じのお話です☆

 

 まぁ初期の山本作品の王道とも言えるお話で読んでいて非常に清清しい気持ちになれます♪

 ・・・そしてこの頃から主人公の男がウジウジしていて情けないヤツヒロインの女の子は積極的でハキハキしているしっかりとした子というパターンができあがっていたんですね~☆

 

 とにかく表題作&冒頭を飾るにふさわしい作品です♪

 最後はちょっと意外なそれでいて微笑ましいラストも初期の山本作品のパターンで読み終わった後に思わず頬が緩んでしまう、そんなお話です!!

 

 

私の青空

 

 これこそ山本作品の原点!!

 ・・・ということで山本直樹名義ではデビューとなった作品です♪

 

 主人公きな子は冴えない女子大生、そんなきな子の部屋にある時とんでもない美女が遊びにやってきます☆

 

 ・・・なんとその美女はかつてきな子が惚れていたクラスメイト“男の子”涼くんだったのです!!!

 

 といった感じで突然女となってしまったかつての想い人との再会に困惑するきな子すっかり乙女になってしまった涼との奇妙な友情を描いた物語です☆

 

 大学受験に失敗し4浪となってしまった涼は現実を知り、自由を手にする為に何故か男を捨ててしまい、それが原因で家族と揉めて家出をしてしまったそうです・・・

 

 という事で涼は成り行きでしばらくきな子の家で厄介になるのでした♪

 

 しかしお洒落にも無頓着であまりぱっとしない容姿のきな子男なのに明らかに自分よりも女として魅力的な涼に対して複雑な感情を抱くのでした・・・

 

 そんな気持ちも知らずに涼はきな子をさんざん振り回しドタバタを繰り広げる事になるのですが、ある日きな子は電話で涼の家族からとある事を聞かされるのでした・・・

 

 このお話も初期の山本作品の例に漏れずにちょっと奇妙なそれでいてさわやかなドタバタ青春モノといった感じのつくりになっていてやはり読んでいて安心できるお話ですね♪

 

 ま~なんにしてもこの作品に関しては山本さんのデビュー作という事でその辺を意識して読んでいたわけですが・・・初っ端からこんな完成度の高い作品を描いていたとは驚きですね(汗)

 

 この作品の涼というキャラ今後の山本作品のヒロインの原点とも言える感じの性格すでにこの頃から山本さんの中でのヒロイン像というものが確立していたんですね♪

 

 物語の作風はこの後どんどん変わっていくわけですが改めて見直すとヒロインのキャラ付けというものに関してはこの頃からほとんど変わっていないことに気づきます☆

 

 やっぱりこういう女性が山本さんの理想なのかな~とちょっと思いましたね(笑)

 

 

ダブル・へリックス -おぼろ屋旅館の秋-

 

 若い女がウジャウジャいる混浴露天風呂があると聞いて田舎の山奥にあるオンボロ旅館へとやってきた長一郎と塔一郎の二人は入浴中に頭から血を流して気絶している全裸の美女を発見するのでした・・・

 

 旅館の主人である老夫婦はその女の子を見て35年前に男と駆け落ちをした挙句に死んでしまった娘「おぼろ」という少女にそっくりだと言い始めます

 

 しかし目を覚ました女の子は頭を打ったショックからか記憶を失っていたのです!!

 そして旅館の老夫婦はおぼろの生まれ変わりだとその女の子を大層気に入りこの旅館に住まわせる事にするのでした♪

 

 それからこの娘はおぼろとしてこの旅館生活をする事になるのですが・・・その美しさとミステリアスさにすっかり魅かれてしまった塔一郎と長一郎何とかしてこの娘をモノにしようと奪い合いを繰り返すのでした(爆)

 

 そんな中、うまくおぼろを連れ出す事に成功した塔一郎このまま35年前の二人のように一緒にここから抜け出そうと言うのですが、そこに血相を変えた長一郎がやってきて・・・

 

 といった感じで旅館にまつわる少女の運命と繰り返される悲劇を描いたちょっとミステリーなお話なんですが・・・最後には予想外の展開とちょっとだけ意外な結末が待っています♪

 

 ハーベスト・ホームもそうでしたがこういった謎の女の子初期の山本作品にはけっこう登場しますね☆

 

 ・・・そして最後にその真相を語るという手法も共通しています

 

 とりあえずこの作品も初期の山本作品テイストがたっぷり詰まった作品でかなりお気に入りですね☆

 

 

ごめんね暗くって

 

 これこそかもしだくんのメジャーデビュー作!!!(爆)

 

 ・・・ということで山本&森山作品の常連キャラであるかもしだくんが一般作では初めて登場した作品です♪

 

 大学に入学した根暗な男の子、かもしだくんはたまたま同じ大学に在籍していた日々野亜和という女の子と再会します・・・

 

 そんなかもしだと亜和のコントともいえるギャグ短編といった感じのお話です☆

 一応エピソードは2話あるんですが1話ではかもしだと亜和の再会のシーンを、そして2話では何故か二人がラブホテルの一室で目を覚ますというとんでもない事になっている冒頭から始まるストーリーとなっています♪

 

 とりあえずこの作品に関しては終始おバカなギャグで構成されているので他のお話よりもずっと気楽に読めますね☆

 

 特に2話のラブホテルのお話かもしだの無駄に熱い熱弁とラストのオチが最高に笑えました♪

 

 ・・・そしてこの後、かもしだくんは極めてかもしだで晴れて長編連載の主演を果たす事になるのでした!!

 

 そんなわけでかもしだくんの元祖を知る意味でも読む価値のあるお話なのではないかと思います(笑)

 

 

いちこさん探偵帳

 

 私立探偵の会田一子は今日も父親の亡き後を継いで事務所を切り盛りしていました♪

そんなある日、失踪した息子を探して欲しいという依頼が来るのですが・・・なんとその依頼主は一子のお母さんだったのです!!

 

 一子のお母さんは一子が探偵をしている事に反対し、実家に連れ帰ろうとするのですが一子は当然それを拒否し、父親の代から事務所の助手を続けている渋いオジサマの伊作「婚約者だ」というのでした・・・

 

 ・・・そんなわけで伊作とのちょっとだけ淡い恋愛描写を絡めつつ、探偵の仕事をこなす一子をメインとしたコメディタッチの人間ドラマといった感じのお話ですかね?

 

 まぁとにかくこの作品は登場するキャラがみんな魅力的でぶっちゃけ短編にしておくのがもったいないくらい面白かったです♪

 

 特に主人公の一子が伊作に自分の想いをぶつけるシーンはとってもピュアな気持ちになれましたね(笑)

 

 しっかりとした強い女というキャラが多い山本作品のヒロインキャラの中では珍しく女性のか弱い部分を見せた数少ないキャラだったかもしれません♪

 そういうわけでこの一子というキャラは他の作品のヒロイン達とはちょっとだけ違うイメージを受けましたね・・・

 

 それから当初失踪した(と思われていた)一子の義理の兄(一子の母親の再婚相手の連れ子)である涼との絡みも面白かったです♪

 

 ・・・んで結局初期の山本作品ではよくあるなんとなくめでたしめでたしで終わるわけですが、やっぱりこの作品に関しては続きが非常に気になったのでもうちょっとだけ続けて欲しかったと思いましたね(笑)

 

 

合い言葉はAXXX

 

 主人公の少年マコトの通う学校にアメリカからとびっきりの金髪美少女が転校してきます☆

・・・しかしその少女アーメットとある重大な病気に侵されていたのでした

 

 そんなアーメットとマコトの障害を超えた感動の恋愛劇・・・ではなくかなりふざけたドタバタギャグ作品です(汗)

 

 というかこの作品に関してはぶっちゃけ今読むとかなりヤバいです(汗)

 その主な原因はお話のメインとなっているアーメットの病気に関してなんですが・・・勘の鋭い人はタイトルでわかるかも知れませんがこの病気と患者を差別するようなネタが大量に出てくるんですね・・・

 

 掲載当時はまだ日本がこの病気に関してそれほど深刻になっていなかったためかと思うんですが今となってはぶっちゃけシャレになってません(汗)

 

 まぁそんな事情のためにこの作品だけは再販された「こけティッシュ」には収録されていません

 ・・・正直僕もコレを最初に読んだ時はさすがにちょっと笑えないなぁと思いましたね(汗)

 

 ちなみにあとがきで山本さんはこの作品に関しては僕がバカでしたと謝罪をしていました・・・(笑)

 

 という事で山本作品の中では今後再び日の目を見る事はまずないと思える作品なだけにかなりレアな作品といえるかもしれませんね・・・

 

 興味ある方は読んでみてもいいかもしれませんが気分を害しても当方は責任は取りません(爆)

 

 ・・・どうでもいいですがこれに登場する保険医の長寿庵先生はさっきのいちこさん探偵帳に出ていた伊作さんにそっくりです(爆)

 

 

こけティッシュ

 

 これは再販された「こけティッシュ」にのみ収録された作品です♪

 

 主人公の深海千三郎3月うさぎ童話社という絵本出版社に勤めるサラリーマン

 ある日深海は出張から久々に会社へと帰ってくるのですが・・・なんとすでに会社は倒産していて会社があったビルのオフィスはバニー出版なるエロ本の出版会社に変わっていたのでした!!

 

 あまりに突然の出来事にショックを受ける深海だったのですが・・・結局成り行きでそのバニー出版に勤める事になるのでした(笑)

 

 そんな深海に降りかかる数々の災難をバニー出版の美人女社長の相馬かけるやかつての同僚だった犬塚志乃といった女の子キャラたちとのサービスシーンを交えてテンポよくお話が進んでいきます♪

 

 子供に夢を与えるという仕事から一転してエロ本出版というまったく真逆な仕事をする事になってしまった深海の心の葛藤厳しい現実コミカルに描いた感じのお話になっていて基本はギャグながらもちょっとだけ何かを考えさせられるような内容になってますね☆

 

 まあとはいっても結局は初期の他の山本作品と同じノリなので肩肘張らずに笑って楽しめる作品ではないかと思います!!

 

 ・・・ちなみにこの作品の主人公の深海はどう見てもかもしだくんです(爆)

 

 

・お気に入りのセリフ

 

 悩みっていうのは暗い部屋の壁にペンキで描かれただけのにせものドアだって

 いくら考えても押しても引いてもびくともしない

 

 だけどね、その人がふりむきさえすればそこにはあけっぱなしの青空への出口があるんだ

 その人はただふりむくだけで青空を手に入れることができるんだよ

 (私の青空より)

 

受験に失敗し続けて悩んでいた涼がある時本を読んで自分自身について考え直すきっかけになったと告白するシーンのセリフです♪

 

この言葉を聞いたときは僕自身もかなり目からウロコが落ちた気分になりましたね☆

悩み事に没頭しすぎると周りの事が全然見えなくなってしまうけどいつでも開放される方法はすごく簡単な事なんだという意味だと思うんですが・・・なるほど!深いです♪

 

・・・まぁその開放される方法が涼の場合は男であることを捨ててしまう事だったわけなんですが(笑)

 

とりあえずデビュー作にしてここまでメッセージ性のあるセリフを言わせた山本さんの技量は本当にすごいなと思いますね♪

 

 

・・・と、まあそんな感じで一通りレビューをやってみましたが

やっぱりどんなに古い作品でもまったく色あせていないと改めて思える短編集でした♪

 

山本直樹という天才漫画家が誕生した記念すべき作品という意味でも価値のある一冊だと思います☆

 

そういえばこけティッシュの裏表紙にはこんな事が書いてありました・・・

 

 元気が出ます

 優しい気持ちになります

 心が安らぎます

 -そんな作品集です

 

もうまさにこのうたい文句のとおりといった感じの感想でしたね☆

今となってはこの本はかなり入手困難となっているかと思いますが山本直樹さんに興味を持った人には絶対に読んでもらいたいと思える作品です!!

 

機会があればお手にとっていただけるとうれしいですね♪

 

・・・ということで今回はこの辺で☆

また近いうちにお会いしましょう♪(笑)

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コメント

良いですね~♪この頃の山本直樹♪♪
ワタシん家には気まぐれハーベスト・ホーム(光文社)とこけティッシュ(メディアックス)の他に
シュベール出文庫版のこけティッシュもあります (^^ゞ
普段は失敗したとき以外はダブらせて買わないのですが、あえて買いました (^_^)
気まぐれハーベスト・ホームの裏表紙に乗ってるあるキャラが大好きなのです (謎)

どうも♪毎度コメントありがとうございます!!
やっぱ初期の山本作品はイノセントな感じがしていいですよね☆
(・・・決して最近のが汚れていると言ってるわけではありません)
しかし文庫版のモノまで持っているとは・・・よっぽどお気に入りのようで♪
そういえばハーベスト・ホームの裏表紙のあのキャラって他の作家さんのキャラなのですか・・・?僕は詳しくないのでよくわかりません(汗)

そうですよ~、小さく描かれているキャラは『気まぐれハーベスト・ホーム』山本直樹のあとがきに書かれてる「いちこさん探偵帳」の背景をアシストした方のキャラです (^_^)v

なるほど・・・そういう事だったんですが(汗)
僕はその辺の事情とかあまり詳しくないのでまったく気にしませんでしたが・・・大野安之さんか・・・チェックしてみますかな♪

>大野安之さん
山本氏の「理科実験の図鑑」のような絵柄の作品を描かれてる方です。
 
ヴァンデミエールさんならすぐにでも探し出せそうで♪
山本直樹氏にハマってるヴァンデミエールさんには、出来れば笠倉から88年に出た「SCENE」か、
少年画報社版の「ゆめのかよいじ」、もしくわオビ付きの角川版「ゆめのかよいじ」を読んでほしいな!
 
大野氏の作品は山本作品以上に、どれもこれも入手困難なのですがね (>_<)

どうも♪詳しいご紹介ありがとうございました☆
確か「ゆめのかよいじ」は過去にけっこういい評判を聞いていたのでちょっと興味がありますな☆・・・ちなみにウチの本棚をあさったら「西武新宿戦線異常なし」がありました♪あれはかなり面白かったので他の作品も本屋さんで見つけたらぜひ確保してきたいと思います!!
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